前回はいつも通り、リールの分解編でした
今回は清掃〜組み上げとなります
清掃することによって、キハダ56kgとのファイトで各部にどのような影響が出ているかが興味深いところです
分解前の筆者の予想通りか、検証していきましょう
清掃作業

史上最強ギア
ドライブギア
非常にきれいです
ほとんどアタリも出ていないので、本当に大物を釣ったの?と感じてしまうくらいにきれいです

完全清掃は気分がよいです
毎回非常に大変なボディ内部の清掃
メーカー出荷状態のリールのほとんどはグリスが過剰に塗布されているので、その除去清掃が一苦労です
高粘度なグリスがボディの細かい部分まで拡がっているので隅々まで丁寧に仕上げます

三つ駄目になっていました…
そして犯人と仮定しているベアリングですが…
・ピニオン(A)(B)
・ドライブ(左)
計三つがカタカタとクリアランスが拡がり、ダメージを受けていました

黑くはっきり見えてしまうほど
やはり鉄粉が出てきました
しかも比較的大き目なことが確認できます
ここまで鉄粉が出てくるということは…ベアリング自体が摩耗しているので、クリアランスが拡がっていることが原因で、シャリ感やゴリ感に繋がります
グリスアップ&注油

METHODシリーズがお気に入り
今回もBOREDのMETHODシリーズで組んでいきます
大物にしか興味のない友人なので、高負荷・耐圧性に優れたナスカグリースEPで仕上げたいところですが…
冬季も三重遠征やサンマパターンの相模湾を予定しているので、冷間時にも安定しているBOREDに軍配が挙がりました

塗布量は余分が出ない程度に
オシレート部分はALPHAを塗布

これくらいが好みです
もちろんピニオンギア・ドライブギアは粘度の高いDELTAです
ドラグ整備

13より工数が増えます
長くなるので、また別で記事を上げる予定です
13ステラSWと違いがあるので、構造を理解せずに作業しないように気をつけてください
組み上げ

異音が残る
動作チェックを行いながら組み上げていきます
ちなみにこの時点でピニオンギアを回すと、シャリ感が残っています
これはベアリングを再使用しているので、完全に解消することは出来ません
実釣にはなんの支障も出ませんので気にしません

拘りが出やすい箇所
”クラッチの組み方”
色々考え方がありますが、安心できる方法で組み上げたいですね
あとはパーツを載せていくだけなので、割愛します
超大物を釣ったら
ステラSWのような最高峰リールともなれば、近海で釣れるサイズでは余程壊れるような雰囲気はないです
ギアやボディ・スプールがとても強いので一番弱い部分に負荷が集中して、不具合の原因となります
今回のようにベアリングがその弱い部分となります
(工業規格ではミニチュアベアリングと呼ばれるサイズですからね)
逆を言えば…これだけの超大物でも“ベアリングを交換するだけ”でまた快調に使うことができるので、これ以上ない安心感です^^
まとめ
ーということで、整備前の点検通りベアリングが原因でしたね
オーナーとの話でベアリングは交換せず、再使用で組み上げをしました
多少ノイズは残りますが、実釣は問題ないです
(また大物を釣らない限りですが笑)
ドラグ整備はまた別にアップする予定です
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