昨年、カツオジギング中にドライブギアの軸が破断した私の16キャタリナですが…
メーカー検査の結果、無償交換でギア交換&オーバーホールされた状態で戻りました
昨年10月に戻り、約10ヶ月間ジギングで10回は使ったでしょうか
前回の東京湾ジギングで、ファイト中にコロコロと違和感が発生しました
ちょうど新しいグリスを手に入れたので、点検ついでにオーバーホールしてみました
機体データ

秋~冬にかけて使用頻度が高い
ダイワ:16キャタリナ4000H
ライン:PE2号リーダー10号
対象:ジグウエイト〜150gまでの近海ジギング
・前回のオーバーホールから約10ヶ月
・釣った魚はワラサ、イナダ、サワラ

前回の東京湾ワラサジギングは片舷10名の満船状態のため、ドラグは4kg前後
オマツリ回避のためほとんどドラグを出さないゴリ巻き
8ヒット4キャッチ4バラし
納竿前の入れ喰いのタイミングで違和感が発生
作業開始
いつもの手順で分解していきます
ダイワはネジロックにさえ気をつければ、単純な構造なので分解は簡単な方です

ギア上部に黒いグリスが集中しています
ドライブギアを抜いてみましたが…
ご覧の通り、グリスに黒いスラッジが見受けられます

ピニオンBB周辺のグリスも黒く…
ピニオンギアベアリング周辺のグリスも黒っぽくなっているのがわかります
カムギア周りはそれほどでもないです
メインシャフトの溝も純正は黒っぽくなり易い印象です
洗浄

クリーナーに漬けて20分
今回は超音波洗浄機を導入しました
今まで苦労していた洗浄作業がかなり楽になりました
容器に入れて15分~20分ほどで、容器の中は汚れだらけに…
コロつきの犯人

カムギアベアリングは負荷や海水に弱い傾向
ベアリング内部までは流石に完全洗浄できませんでした。こちらはいつも通り個別に完全洗浄しました
開ける前から大体、犯人は予想がついておりましたが…
ベアリングチェックの結果
・カムギアベアリング
・ピニオンギアベアリング(下)
ーが、コロついていました
ここは負荷が掛かると、逃げの関係でまっ先にダメージを追う箇所です
コロつきの状態は底まで酷くなく、7~8割といったところなので、今回もナスカルブ→グリス充填で使用継続です

塩害も受けやすい箇所
正直、この程度で交換していたら頻繁すぎてコスパが悪いです(苦笑)
多少、コロついていてもジグをシャクってる時は気になりませんし、巻き心地は釣果に関係ないし…

メインシャフトの溝
ここもグリスが黒くなり易いポイントです
グリスの成分なのか?金属的な負荷なのか…?
グリスアップ

ちょう度は2です
今回は評判の良いBORED社のDELTAをセレクトしました
【BORED】METHOD/DELTA
増ちょう剤がウレアなので、独特の粘度です
グリスはフィーリングが変わるので、これからBORED社のデータを蓄積していきたいです
組み上げ

16キャタリナ4000Hパーツリスト
コロ感が気になる方は、カムギアベアリングとピニオンギアベアリング(下)の交換が必須です
ただここは負荷が逃げて先にダメージを追う場所なので、すぐにベアリングは交換になります
【メーカー対応の場合】
ベアリング二箇所…700円×2
(No.57とNo.68)
オーバーホール工賃…3,500~4,000円
計…4,900~5,400円+税
この釣行回数でこの出費はいただけないですね
まとめ
購入する時はかなり気を遣う巻き心地ですが、実際に使い出すとすぐにコロつくのはご周知の通りです
どこで割り切って納得するかはユーザー次第なので、ベアリングに対しての評価基準になればと思います

高性能グリスは恩恵が多い
ちなみにBORED社のDELTAですが、巻き心地は気持ちいいですね^^
グリス塗布時に感じた独特の感触が、巻き心地に直結しています
何度か使い込んでまたインプレしたいと思います
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