【フッキングの常識!?】ロッドを立てない方がフッキングする秘密とは?理想のフッキングを考察する

【釣り×テクニック】

先に題材とした“相模湾スタイル”において、低ドラグで走らせてフッキングさせる向こう合わせについて書きました

魚の行動とタックルの原理を理解することで、理想的なフッキング像が見えてきます

バスフィッシングのようなロッドを強く引き寄せるフッキングが、オフショアゲームにおいて有効では無い点について考察します



一連の流れを抑えましょう

参考文献:佐藤偉知郎クロマグロゲームの世界より

①魚は餌と錯覚してルアーに飛びつく

②飛びついた瞬間、異物と察知

③飛びついた勢いで止まれない

④異物を吐き出したいが、フックが口に引っかかり外れないので首を振り出す

⑤どうにも外れないので泳ぎ暴れ出す

⑥釣り糸で引っ張れていることに気付く

⑦引っ張られていることに反発して、走り出す
※どの方向に走り出すかは魚次第。理想はラインと反対側。

⑧釣られていることを理解する

バイトからファイト途中までの流れは大体こんなところでしょう

皆さんどのあたりでフッキング動作を行っているでしょうか?

また理想のフッキングタイミングは何番だと思いますか?

答えは…⑥以降です

※Youtubeチャンネル シマノTVより

⑥番以外では魚の顔の向きが安定せず、強い力で引っ張ったとしても、魚がこちらに動いてしまえば力が逃げてしまいます

魚の顔の向きがアングラーに対し、真横〜正面に向いた状態なら、しっかり負荷を掛けられ確実にフッキングに繋げられます

筆者
筆者

”魚が反転してから、力強くフッキング”が理想です

よく見られる失敗例としては…
②と③でしょうか

このタイミングで釣っている方もいらっしゃると思いますが…
この場合で釣れるパターンは魚のバイトが激しく、魚の力だけで運よくフッキングが決まってしまったケースとなります

魚に委ねる部分が多く、確実なフッキングとは言えません



ロッドの役割を考える

※Youtubeチャンネル シマノTVより

・ルアーを投げる
・魚の引きを受け止める

大きな役割は上記の2点となります
フッキング時に最大負荷を掛けられるのであれば、ロッドを使うことに越したことはないですが…

理想と現実の違いは、実験してみると体感できます

実際に試してみよう

二人一組で行います
・一人はタックルを持つ役
・一人はルアー(ライン)を持つ役

※どちらの役でも効果は体感できます

広場でラインを20~30m引き出した状態で、実釣時のドラグ値に調整します

この状態で…
・ロッドを上にあおったフッキング
・リールを巻き続けて直線的に引っ張るフッキング

どちらの方が負荷が掛かるか…

驚くことに、後者の方が強く手応えを感じる結果になります
※半信半疑なら役割を変えて体幹してみてください

ロッドの弾力を使うと返って貫通力が得られなくなるので、伸度の低いPEラインの特性を利用してフックの先端まで負荷を掛けるイメージを持つとよいです

理想のフッキングタイミングは?

※動画の16分40秒〜フッキングタイミングを福井氏が解説しています

フッキングはフックの尖端が魚肉に刺さった状態で、アイ方向に入力することで貫通力が生まれます

この入力値が低いほど、魚肉を貫通することが出来なくなります

・理想的なタイミング
・最小限の動作
・最大限の貫通

ーをさせることが理想と言えます^^

よもやま話

※Youtubeチャンネル シマノTVより

船長の言う「合わせろ」とは?
よく船上で船長が叫んでいると思います

相模湾のキハダ船でもよく聞きます
大体はロッドを強くあおるように指示をしますが…それは理想のフッキングではないことは先ほど述べた通りです

実は多くの船長たちはキハダキャスティングに長けており、理想のフッキングを熟知しています

なぜこのようなことになるのでしょうか?

あるルアー船の船長の話ですが、一例として紹介します

とあるルアー船の話

登場人物
船長、A氏、C氏

状況:C氏がナブラ打ちで、キハダがヒットしてファイト中にバラした

A氏:あの状況でロッドをあおっても、フッキングしないって分かってて何故「合わせろ」って言ったの?

船長:釣りのレベルが低いから、理想のタイミングを言ったところで理解できないから。それなら闇雲に何度も強くロッドをあおらせた方が確率が高いからだよ

A氏:なるほど…

この言動について、善悪の是非は色々ありますが…個人的にはアングラーの技量不足に問題があると考えています
※偉そうなこと言っていますが、私も駆け出しの頃はこのダメな例のまんまでした…(涙)

マグロは初心者でも出来る釣り!?

キハダマグロは関東近郊のオフショアゲームにおいて最高峰に位置していますが、昨今のオフショアブームの影響で…オフショアデビューがキハダというアングラーも少なくありません

必要な知識やテクニック、体力などが無い状態でのチャレンジしている以上はアングラーに責任があります

ゴルフを例にして…

キャスティングの素振りしてますか?

何も経験のない人が、いきなりラウンドから始めますか?
ゴルフでそんな人は居ませんよね
皆さん素振りや打ちっぱなしから徐々にスタートします

でもキハダキャスティングにおいては…
練習する人やシイラやサワラで慣らしてからーという人は見ないですよね(汗)

こういった背景があるからこそ、船長たちの言動にも不思議と納得してしまいます

アウトドア&フィッシング ナチュラム

まとめ

※Youtubeチャンネル シマノTVより

・フッキングまでの一連を把握
・ロッドをあおっても貫通力は低い
・理想のフッキングを動画でイメージ

今回は長くなってしまいましたが、マグロゲームにおいてフッキングはテーマの一つです

フッキングを理解することでキャッチ率を飛躍的に上げることが出来ます

上記で紹介した実験を一度体感しておくと、本番で役立ちますので、釣行前にぜひお試しください^^



マグロゲームを極めるなら見ておきたい一冊です
全国のマグロゲームの特集、タックル、ルアー、アプローチ方法など
SALT WORLDのムック本で濃い内容となっています^^

コメント

タイトルとURLをコピーしました