【メルカリ】でクロマグロ用に買った激安10ソルティガがトンデモなかった②開腹の儀編

【リールメンテナンス】

〜前回からの続き〜

クロマグロキャスティング用のタックルを揃えるべく、まず着手したのは大型スピニングリールの調達でした

新品はどこにも無く、次回入荷は未定

中古の大型番手は、発売当時の価格で売買されており「それなら新品を-」

と思っていた矢先、メルカリに激安リールを発見

激安の10ソルティガ6500Hを落札しましたが、かなりの重症状態でした…

リール作業も安全第一!

今回は分解編となります

アウトドア&フィッシング ナチュラム



整備開始

ピンを止める役目の上部のОリングが切れてます

乗っけからアウト(笑)
スプールメタルOリングが千切れてました

無理やりスプールを入れようとして切ってます

明らかに故意ですね(笑)
おそらく組違いでシャフトに上手く収まらないスプールを無理に入れて千切ってますね
切り口を見てもそれほど時間は経っていないです

そして異様なほどのグリスの量…
スタートから暗雲が立ち込めます…

青サビは完全に洗浄不足

シャフト〜ローターナットカバー付近も、グリスが凄まじいことになっています…

しかし、意外にもマグシールドは生きており一縷の望み(!?)も見えてきました

無いですね…

ここのゴムパッキンも無いですね
※欠品あるじゃねーかと…

前オーナーが分解したときに、千切れたか紛失したかのどちらかですね

クレームポイント

ダイワのネジは嫌気性接着剤の量が多すぎるので、素人が手を出すとこうなります

そしてクレームポイントです

落札前に補足の質問をしました

私「ダイワのリールはボディのネジを舐め易いですが、大丈夫ですか?」
出品者「ネジ山は大丈夫です」

お前が潰しているだろう(笑)

嫌がらせなのか…?

そしてクラッチにも大量のグリスが付着しています
ーというよりも、ゴリ感をごまかすために…ありとあらゆる部分にグリスを突っ込んでいる印象を受けます

クラッチにグリスを突っ込んだら滑るとか思わないのでしょうか…

しかもコレが高粘度グリスでたちが悪い…

ここは生きているんですね

ピニオンカバーのネジも舐めやすいのですが、ここは生きていました

茶色い部分はマグオイルと同化しています

ピニオンギアを引き抜くと…
とんでもないことになっていました…

大量のグリスとマグシールドオイルが混ざり合っています
※マグシールドは磁性流体の状態を維持できる期間は、マグオイルの種類にもよりますが数年で磁力を失います
そうなると重力で落ち、駆動ギア周辺のグリスと混ざりゴリ感の原因となります
最悪はギアの摩耗を加速させ、ギア交換です

初代~15までの塗装は本当に脆弱です

続いてボディカバーを開けると…
ダイワリール特有の腐食が広がっています
※腐食を防ぐには月イチくらいで清掃しておくことをお勧めします

ここにグリスを充満させる意味ある?

ボディカバー内にもグリスが大量に充填されていました

構造上、ボディ内部からはグリスは落ちてこないので、前オーナーが意図的に充填していることが伺えます…



ボディ内部へ

粗悪品を掴まされましたが、いよいよボディカバー開封の直前までやってきました

ダイワの”リアルフォー系リール”はエンジンプレートを外さないと、内部パーツを分解することが出来ません

ここもねじ山つぶしていますね…

しかし…ここも無理に不適切な工具で回した形跡があり、ネジ山が傷んでいます…
※出品者は本当に嘘つきですね…

嫌なオーラを放っています

紆余曲折ありましたが、カバーが開きました

中身も相当に酷い…

ここにもマグオイル落ちています

あり得ない量のグリスがチラリと見えています

余分なグリスまみれです

ドライブギアを抜きました

パッと見はグリスまみれですが、腐食やダメージは少なそうな印象

グリスで充満しています

これを見る限りは大丈夫そうな感じはしませんが…

オシレーティングギア(B)がグリスに浸かっているってどういうこと!?

問題発生

とりあえずグリス入れとけ!という気持ちは伝わりました

オシレーティングギア(C)のベアリングが固着していて、分解できません…

オシレートポストは動きましたが…

ナスカルブで浸透潤滑剤させて、打撃しますが動きません…
※ナスカルブ・ベルハンマー・ラスペネのような高性能浸透潤滑剤が必須です

禁じ手の熱湯を使い、熱膨張と打撃で何とか分解することができました

キズ付けずに取り出せました

本来は熱湯も打撃もやりたくはありませんが、整備不良+メンテナンス不足の機体は荒療治をやるしかありません

ちょうどバラバラにできたところで、今回は長くなりましたので続きは次回に



タックルメンテナンス完全ガイド【電子書籍】[ コスミック出版釣り編集部 ]

【整備収録機体】
・09ツインパワーSW65000HG
・13ステラSW14000XG
・16キャタリナ6500H
・10ソルティガ5000H
ほか
細かく写真で確認でき、手順もバッチリ掲載されているのでメンテナンス初心者・入門者にも安心の内容です
必要な工具の紹介まで充実の内容で、持っておいて損のない一冊となるでしょう^^

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