最近、仕事で電動リールの整備に挑戦しています
機種は古いモデル中心ですが、現行品も数台やりました
電動リールの整備自体、始めは敷居が高く感じていましたが…やってみると電気系統以外は普通のリールと変わらないです
整備して改めて気付くことが多く、電動ジギングについての理解度も一気に増したので…
電動ジギングにおいての電動リールについて筆者なりの考えを解説したいと思います
電動ジギングとは
九州の船宿“ゼロドラゴン”さんが発祥
その後、シマノ社が巨大資本を活かし大々的にプロモーションしたことで認知が広まりました
読んで時の通り、電動リールをジギングに用いた釣り方で“第三のジギング”なんて言い方もしていますね
1.スピニング
2.ベイト(スロー)
3.電動ジギング
最近はプロモーション効果もあって、関東地区の船でも見かけることが増えてきました
ノーマル電動は代用可能?

07電動丸1000SP
前置きが長くなりましたが、本題に入っていきます
整備していて感じたことは…
『一部のパーツに負担が掛かり、リールへのダメージが大きい点』です
未強化品のノーマル電動リールでは、とてもではないですが保ちません
事実、専用リールが単純するまでは
・使い捨て
・一年未満で高故障率
ーが、多発していました
“リールを巻かない”という負担が全てリールに集約された代償は大きいです
整備して分かる弱点
主な部位は…
・モーター
・減速ギア
・スプール
個別に解説していきます
モーター
従来の餌釣りと違い電動ジギングは終始モーターを作動し続けます
モーターは構造上、2種に分けられます
・ブラシモーター
・ブラシレスモーター
詳細はシマノさんのHPをご覧になるとわかり易いです
発生する熱やコミュテーターの摩耗を考えるとブラシレス一択ですが、コストや重量面が厳しい部分があります
減速ギア
整備していて一番にここに目がいきました
とてつもないトルクの巻き上げ力に対し、あまりにも小さいギアです
事実、シマノ社の開発の方とお話をした時もこのパーツの強化が一番の課題だったと仰っていました
ON-OFFで高負荷を常に掛けるので、ガタつきが早まるのは必然です

価格は通常の約3倍…。
シマノ社が電動ジギング用に開発した専用の減速ギアです
中心部にベアリングを配置して、高負荷・高耐久性を実現しました
スプール

この溝が擦り減ります
これは上記の減速ギアが収まる場所です
中型番手だとモーターホルダーが使われます
減速ギアの強烈な負荷を受け止める場所なので、摩耗は同時進行になります
2大メーカー比較
上記の問題に対策した電動リールが専用リールとして2大メーカーから発売されています
ビーストマスターEJ
〇良い点
・MUTEKIモーター(ブラシレスモーター)
・豊富なラインナップ
✖悪い点
・まだ使いにくいタッチドライブ
・レバークラッチ
突っ込んだ解説をすると、1000EJと2000EJはアウトモーター式
新作の3000EJはインモーター式となっています
インモーター式はモーターから直結なので、ギアで減速されていないのでトルクが強いです
シーボーグG-J
✖悪い点
・ブラシモーター
ワラサジギングくらいには良いかなという印象です
初期投資とランニングコスト
別のブログで解説予定ですが
ロッドは専用品が望ましいので、始めるとなると…
ロッド&リール一式購入となります
手巻きのタックルに比べて、入門しようとしても高額になりがちです
またルアー船の多くは、12V電源を釣座に配置していないことが多いので乗船前の確認は必須です
また電動リール本来のパワーを発揮させるなら、自前のバッテリーは必須です
船電源だと体感2~3割はパワーダウンします
(船全体の電源から電力を賄うので、出力不足&不安定)
一日釣ることを考えるとリチウムイオンバッテリーが望ましいですが…これも非常に高額です
このイニシャルコストのハードルが高いです



詳細は割愛しますが…BM0社のバッテリーは、釣具メーカーのそれよりも”高品質でトラブルが少ない”おすすめのリチウムバッテリーです
まとめ
今回ご紹介した点はあまり情報は出ていないと思います
プロモーションでデメリット紹介はさすがにしませんからね(汗)
大手のサイトもそういう点はメーカーに配慮して触れていないので…リアルな情報共有として解説してみました
せっかく電動ジギングをピックアップしたので、ロッドや釣り方についても記事にしたいと思います^^
もしこれから電動ジギングに挑戦予定の方は、メーカーが心血注いで、進化させた専用リールを強くおすすめします






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