前回、友人購入の11オシアジガー2000NRPG改HGを点検&分解しました
点検の結果はまあまあ酷い状態で…
前編をまだご覧でない方はこちらからどうぞ
あそこの住人はどうも真実を伝えたくない方が多いような気がします
購入の判断材料をごまかすのは産地偽装に近いものを感じます…日本人は産地偽装などにはすごく厳しい国柄だったと思いますが(汗)
ーと、話が逸れてしまいました(汗)
それでは整備編いってみましょう!
使用ケミカル
■グリス類■
DG06…ベアリング(一部)
DG12…ドラググリス
DG13…ギアグリス
ナスカグリースEP(ソフト)…ベアリング(一部)
■オイル類■
ナスカルブ…ベアリングトリートメント用として
今回は信頼と実績のシマノ純正グリスです
先日、オーバーホールについて読者の方からご質問を受けましたが“迷ったらシマノ純正”これが一番かと思います^^
ボディ
↑ビフォー
↑アフター
スプールに接触する部分も隅々まできれいにします
本体固定板もベタベタだったグリスをすべて落とします
本体Aも古くなったグリスを落とします
これらのパーツはきれいにすることで、異変があったときにすぐに気が付けるようになります^^
ベアリング
なんと7個中5個にゴロつきが発生していました
ゴロつきが有ったのは…
・ハンドルノブベアリング…1個
・ハンドル軸ベアリング…2個
・スプールベアリング…1個
・クラッチベアリング…1個
巻き心地に直結する部分ですが、オーナーからの予算オーバーとなるので…
今回は無交換になる為、丁寧な整備で対応したいと思います
まずはナスカルブにてベアリングに被膜を形成させます
塗布してからベアリングを回転させ、手応えが変わるまで回します
微量な摩擦熱でも被膜形成ができます
支持負荷の掛かるベアリングはナスカグリースEP(ソフト)を充填
回転の軽さが必要なベアリングはDG06を充填しました
毎度おなじみのベアリングリフレッシュキットが活躍です
ABC HOBBY ベアリング リフレッシュセット (黒) 69068
ドラグ
カーボンディスク板なので、いつも通りDG12を塗布します
塗布量の目安はカーボン板の色が変わる程度
多すぎてもドラグを締め込むと、排出されるのでここは無駄なく塗布します
メタルも表裏忘れずに塗布しましょう
ギア
シルキーな巻き心地を優先し、DG13を塗布しました(摩耗具合に対して焼け石に水でしたが…)
ピニオンギアどドライブギアの歯面に適量塗布します
ギア山が低いので、多すぎても無駄になるのでここも必要最小限で良いです
完成
あとは分解した逆の手順で戻していきます
他のブログ等でも紹介されている“ドラグ音出しピン”の組み上げもお約束どおり一度、失敗しましたが(笑)
構造を理解して組み上がりました
・ベアリング無交換
・短い使用とは思えぬギアの摩耗
ーなので、仕上がりは完璧からはほど遠いもののオーナーからの予算内ではベストな作業が出来、満足しています
まとめ
ーとまあ、紆余曲折ありリールの状態を把握することができ、整備も終えることもできました
枯渇状態の2000NRHGですが、中古品の購入はくれぐれもお気をつけください
整備や修理費用にお金をかけてしまうと本末転倒です(汗)
不安な方は在庫があるうちに新品購入をおすすめいたします^^
リールメンテナンス業もやっています^^
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