お仕事で入ってきたリールの患者さんに、装着されていたパーツが以前より気になっていたスプールが装着されていました
”見た目は同じなのに、特性が違う”
”メーカーのアフターパーツ閲覧不可”
ネット上にも情報がなかったので、この機会に比較解説したいと思います^^
夢屋パワードラグスプールとは
※画像は18000です
※現行品は”パワーフッキング”に名称変更
13ステラSW14000純正 | 13パワードラグスプール | ||
実用ドラグ | 17kg | 実用ドラグ | 16.0kg |
糸巻き量 | 6号300m | 糸巻き量 | 6号300m |
重量 | – | 重量 | 135g |
ドラグの初動を意図的に滑りづらくし、フッキング性を重視。渾身の力で上顎を貫く。
何が違う?
メーカーさんも詳しくは解説していないので、商品の文言を鵜呑みにする他ないです
ーということで、今回はそれを丸裸にしてしまおうということです
幸いにも分解方法は一緒です
ノーマルとほとんど同じですが、一番下の座面に金属板が追加で入っています
下部のパーツ構成がノーマルとまったく違います
・クロスカーボンワッシャ
→ピュアカーボンワッシャ
・カーボンワッシャ枚数2枚
→3枚
ピュアカーボン式のワッシャは、旧式のジガーにも採用されていたタイプです
ドラグの安定力よりも耐圧性を重視しています
どういう釣りに向いている?
“初期滑りの良いシマノ製ドラグ”
ーが、不便に感じる方向けと言ったほうが分かり易いと思います
滑り出しが遅く、初期値が高い事を利用したフッキングをする…とメーカーの文言のままですね(笑)
元々、設定値の高いヒラマサキャスティングなんかには良いと思いますが、マグロやGTは好みで良いと思います
ただ、ファイト中の滑らかなドラグ動作はノーマルに軍配が上がると考えています
ノーマルのクロスカーボンは繊維内にグリスが封入された状態なので、グリスの潤滑性で安定した滑り出しが可能です
まとめ
・良い意味でシマノっぽくない特性
・見た目は同じ、中身は別モノ
・用途を選んで使おう
実際に比べてみると構成・特性が違いました
完成度が高いと言われているシマノ社のドラグも、好みによっては賛否が分かれるので選択肢としてアリです
構造を理解して特性を使い分けてみてください^^
最後までご覧いただきありがとうございました
リールメンテナンス業もやっています^^
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