実は前回の19ステラSWと一緒に19オシアジガーも入庫していました
たまたま某量販店にて格安で出されていたようで、衝動買いしたとのことでした(笑)
(値段のつけ間違えかと店員さんに確認するくらい安かったそうです)
友人もキハダ・ビンチョウジギングにスロータックルを導入予定なので、タイミングが重なりました
必要な工具

両軸リールはシンプルです
・11mmメガネレンチ
・T2トルクレンチ
・+ドライバー#0#1
・ピンセット
分解作業

人気の2000NRHG
ハンドルから外していきます
(ハンドルナットは11mmです)
自分の中の規則に沿ってパーツを置いておくと分かり易いです

インフィニティドライブで小径化
外端ベアリングがこれだけ小径なのに、巻き上げトルクが向上しているのは興味深いです
T2トルクスレンチでボディのネジを外していきます
(ダイワのようにキツくはないですが、ネジロック剤が塗布されています)
外れました
ギアユニット側です
ボディカバー外周上部にグリスが飛散しています
メインフレーム
汚れや塩などもなく、きれいな状態です
スプールのベアリングはメーカーに出さないと交換はできません
※シャフトピンが圧入されているので、分解不可となっております
おそらく出荷状態からですが、クラッチ周辺とカラーがグリスまみれになっていました…
ギアハウスを開いていきます
ネジ四カ所を緩めて分離させます
本体Aを持ち上げるように分離させると良いと思います
(内部パーツの脱落に気をつけましょう)
ドライブギアが露出したら、パーツをどんどん外していきます

音出しピンの紛失に注意
想像以上にドラグ板が薄くて驚きました
力加減を間違えると簡単に割れてしまいそうです
ストッパーギアも抜き取ります

他とグリスの色が違います
ドライブギア軸の付け根はDG18?かもしれません
パーツ点検
ギアグリスは汚れています
若干の腐食・黒ずみがみられます

金属の座金がカラカラです
ドラグワッシャはドライ気味で、グリスっ気が非常に少ないです
問題なのはこれだけグリスが枯渇しているのに、ドラグを手で引き出した程度では異常を感じられない点です
実釣時・高ドラグ値で不具合をはじめて感じれるレベルなので、やはり定期的な整備が望ましいです
グリスアップ
今回も高負荷&耐圧性に優れたナスカグリースEPハードを使用しました
マイクロモジュールギアの山と山の間にしっかりと塗り込みます
ドラググリスはシマノ純正DG12を使用しました
(ディスクブレーキ用のDG09と迷いましたが、ディスク系が小さいのでDG12をセレクトしました)
整備前の状態はグリスがほとんど無いカラカラの状態でした…
コロついていたベアリングも、完全洗浄後にナスカルブで被膜コーティングしてからグリスを充填です
完成

シルキーな巻き心地になりました
いきなり完成です(笑)
いや正直、パーツも少なく単純構造なのでサクサク作業が進んで、撮影をすっかり忘れていました
耐久性はスピニングとは比にならないので、メンテナンス頻度は少なくても大丈夫ですが…
ベアリングだけは錆や塩害に弱いので、やはりこまめに整備しておいた方がよいですね
グリスアップで巻き心地も良くなるので、手が器用な人は挑戦してみると良いです^^
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