【基本解説】自作アシストフックの為に知っておきたい座学(フック編)

【釣り×タックル】

ある程度ジギングをやってくると、自作アシストフックに挑戦するか否か考える時期があると思います

「いざ自作!」

ーとなっても、意外にもパーツの基礎知識がないと理想のフック像が見えなかったり、必要なパーツを揃えることが難しいです

今回は自作までに必要な基礎知識を解説していきたいと思います

今まで筆者が学んできたり、経験してきたことがベースの解説なので…所々、間違っている部分もあるかもしれませんが、参考程度にご覧ください

アウトドア&フィッシング ナチュラム



アシストフックの誕生

アシストフックの登場は意外と歴史が浅く、PEラインの登場と同じくらいです

それまでジギングと言えば、トレブルフックをリアに装着して釣りをしていました

これは当時「魚はすべて後方からバイトしてくる」と考えられていたからです

しかし、ヒラマサやカンパチを狙う時に根がかりが多く、試行錯誤の中でナイロンラインにフックを結びフロントに装着したところ…

根がかりもなく、普通に魚が釣れたことでアシストフックの概念が誕生しました

※ナイロンラインでジギングをしていた時代のお話です

アシストフックの構成

【フック(針)】
→魚を掛けるこれがないと始まりません
→餌釣り同様、フックアップに影響する

【アシストコード】
→フックにつなぐコード
→長さや素材によって針掛かりをアシスト

【リングまたはチチワ】
→接続方法の二択
→リングは交換を手早くできる
→チチワ金属音を減らす

フックの基本

『魚に一番近い場所からこだわれ』

ーの格言があるように、針には一番こだわりたい部分です

針の基本を理解してこだわりを持ちましょう^^



餌針とジギング針の違い

【餌針】
針が餌の中に仕込まれているので、魚の口内に入ることが前提

【ジギング針】
針は剥き出しとなっているので、吸い込み次第で口内にも口外にも掛かる可能性がある

ジギング針の原型

伊勢尼(いせあま)

餌釣りでオーソドックスな“伊勢尼”をベースにジギングという釣りに合わせて進化してきました

【特徴】
ゲイプが広く、針掛かりし易い形状で、軸は太め

ジギングの要素をはじめから満たしています

各部名称と役割

①アイ 形状
撞木(しゅもく)、タタキ 管付き、環付

 

②シャンク 長い 短い
貫通力が上がる 貫通力が減る
〇口が硬い魚 〇口が軟らかい魚

 

③ベンド 広い(ラウンド) 狭い(スプロート)
〇貫通力 〇ホールド
〇吸い込みやすい ▼吸い込み

 

④ゲイプ 広い 狭い
吸い込みが弱い魚 吸い込みが強い魚
〇初期掛かり 〇貫通力
〇嚙みつき系 〇吸い込み系

 

⑤スロート 広い 狭い
ホールド力が上がる ホールド力が下がる

 

⑥ポイント ストレート カーブ
〇針掛かりし易い 〇フックアウトし辛い
✖スレ掛かり 〇スレ掛かり減る
✖根掛かり 〇根掛かり減る
✖針掛かりが劣る

これらの要素が重なり合って、フックの特徴を作り上げていきます

なので、カタチである程度の性能は予測することが出来ます

軸径

軸径 刺さり 強度
細軸
中軸
太軸

フックの直径です

もの凄く簡単に図表すると上記のようになります

軸形状 強度 重さ 肉穴
丸軸 普通 重い 拡がらない
平打ち 強い 軽い 拡がる

他にも丸軸とタタキに分類されます



代表的なフック

基本的な形状で定番のフックを紹介します

昨今、主流となっているジギングフックの特徴は…


・平打ち軽量
・カーブポイント
・コーティング系
・貫通力重視でエントリーアングルが狭い

※エントリーアングル(理論貫通力)ですが、角度が狭いほど貫通力が高くなります

タックルがライトタックル傾向になっているので、向こう掛かりし易い貫通力の高いものが目立ちます

※実際には鋼線材・軸径などもあるので、あくまで図面上の理想値となります
※なお筆者独自にアングル線を結んだので、図面と違う可能性がありますので参考までに


 


《がまかつ》A1スーパーアキアG
ジギング専用フックが出現するまでに重宝された餌針です
軽量・高強度・貫通力が高い針です

同形状のソイ針も今でも愛用者が多いです

浮きルアーに魚の切り身を付けて、流れに乗せて釣るために作られた針です


 

《がまかつ》タマンスペシャル
ベンドがラウンド形状が特徴です

南方でタマンを釣るために作られた針なので、小型&高強度の針です
アングルは大きいですが、シャンクが長く貫通力が高いです

タンデムフックでスロー系ジギングでの愛用者が多いです


 

《デコイ》パイク
スロー系ジギングでのシェア率はNO.1かもしれませんね

・初期掛かりを重視したワイドゲイプ
・貫通力が高いエンドリーアングル
・キープ力を高めるスプロートベンド

根魚~青物に対応しているフックです

軸径の太いAS-04パイクハイパーもあります

個人的に使用してきた中では相性が悪く、現在は使っていません


 


《シャウト!》TCスパーク

パイクに似たワイドゲイプのフックですが、鮎針を彷彿させるベンドが特徴です

パイクよりもなだらかなベンドで、魚肉をより奥まで引き込むことを考えています

ライトジギングで使いましたが、貫通力は抜群でした


 


《ヴァンフック》グリッピー
筆者が愛用しているフックです
先に挙げたアキアGの形状に近く、大型青物~マグロに対応しています

ベンドも極端な角度が無く滑らか
ゲイプは狭いですが貫通力が高く、口内から抜ける時に一発で貫通してくれます

大柄なフックなので、シングルでの使用がメインになります


 


《がまかつ》チューンド管ムロ
元々は泳がせ釣りで使用されていた管ムロをジギング用にリファインしたモデル

遠征大物用に作られたフックなので、使用する際には相応のタックルパワーが必要です

見ての通り広めのアングルですが、フトコロが深いのでフッキングが決まればバラす確率が非常に少ないフックです

現在はジギングよりもキャスティングでの使用率の方が高いかもしれません

あくまで図面上

額面通りにならいないのが、ジギングのアシストフックの特徴でもあります

タックル強度、ジグ形状、ウエイト、シャクリ方、アングラーの体力、海況、魚の活性など
またアングラーの好みや癖、テクニックや経験などで”善し悪し”が変わることが要因です

結果的に、市販品では満足できず自作アシストフックに行きつくわけです

まとめ

フックだけの解説ですが、やはり長くなってしまいました

これでもかなり端折ったのですが、簡潔に内容をまとめるのは難しいですね

次回はアシストコードとリングについて解説する予定です



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