冬季のビンチョウジギングを目標にタックルを揃えてきましたが、寸前で重大な不具合が発覚しました
なんと…
ドラグが効きません(絶望)
体感では3kgも掛かっていない感じです
このままでは実釣に使えませんので、原因を追求・改善していきます
カタログ値
03オシアジガーNRの最大ドラグ値はメーカー公表値は7kgとありますが…
これには落とし穴がありまして、メーカー実測値というのは”糸巻き量が少ない状態”での測定値となっています
ラインをフルに巻いた状態は、シーソーの原理と同じで低トルク値でドラグが滑り出してしまいます
カタログ値はあくまで理論値となるので、実測での実現は難しいということです
対策方法
ーとはいえ、このまま低いドラグ値では釣りに使えません
現在の状態で考えられる点は…
・ドラグ板の摩耗
→厚みが薄くなるほどに、サラバネの圧が掛からなくなる
・サラバネのヘタリ
→金属疲労でバネの弾性率が低下している
・グリス塗布量が多い
→量が多すぎて滑り出しが早い
→湿式ワッシャではないので、極少量の塗布量が望ましい(オーバーホール時に塗布量が多かった?)
パーツ注文
部品番号 | 部品名 | 価格(税込) |
8 | サラバネ(9L) | ¥165 |
9 | サラバネ(9H) | ¥165 |
31 | スタードラグ座金(D) | ¥605 |
残念ながら廃盤パーツがあり、すべて揃えることはできませんでした
(No.34とNo.36のスタードラグ座金は廃盤)
こういう部分もあるので、リールは新品購入が一番安全です(説得力が全くないですね汗)
新旧パーツ比較
新 | 旧 | |
スタードラグ座金(B) | – | 0.65mm |
スタードラグ座金(D) | 0.7mm | 0.7mm |
スタードラグ座金の厚みを測りました
大きな摩耗はなく厚みは同じでした
強いて言うならば、座金表面の荒れ食い程度ですが…そこまで気にするような表面状態ではなさそうです
※実は以前の分解時に座金を割ってしまいました…
経年劣化でパーツの強度が著しく低下しているので、作業時には注意しましょう
組み上げ
DG12を薄っすらと塗布
組み上げ→テスト→調整→組み上げで必要最小限のドラググリスの調整を行いました
結果は…
今回のパーツ交換でドラグはバッチリ効くようになりました^^
バネ秤はないですが、体感で5~6kg程度は出ています
最大理論値は7kgなので…最大糸巻き量状態で15%落ちは、十分にカタログ値付近は出ていますね
一時はどうなるかとヒヤヒヤしましたが、諦めずに原因究明と整備で使えるようになりました
旧いリールですがここまで手を入れるとさすがに愛着も出てくるので、なんとか釣りに使ってあげたくなりますね
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