【失敗談】パーツ破損!03オシアジガーNR2000のドラグが効かないので、原因を潰していく

【リールメンテナンス】

冬季のビンチョウジギングを目標にタックルを揃えてきましたが、寸前で重大な不具合が発覚しました

なんと…

ドラグが効きません(絶望)

体感では3kgも掛かっていない感じです

このままでは実釣に使えませんので、原因を追求・改善していきます



カタログ値

03オシアジガーNRの最大ドラグ値はメーカー公表値は7kgとありますが…

これには落とし穴がありまして、メーカー実測値というのは”糸巻き量が少ない状態”での測定値となっています

ラインをフルに巻いた状態は、シーソーの原理と同じで低トルク値でドラグが滑り出してしまいます

カタログ値はあくまで理論値となるので、実測での実現は難しいということです

対策方法

さすがに20年弱は厳しいのか、、

ーとはいえ、このまま低いドラグ値では釣りに使えません

現在の状態で考えられる点は…

・ドラグ板の摩耗
→厚みが薄くなるほどに、サラバネの圧が掛からなくなる

・サラバネのヘタリ
→金属疲労でバネの弾性率が低下している

・グリス塗布量が多い
→量が多すぎて滑り出しが早い
→湿式ワッシャではないので、極少量の塗布量が望ましい(オーバーホール時に塗布量が多かった?)

パーツ注文

メーカーHPより

メーカーHPより

部品番号 部品名 価格(税込)
8 サラバネ(9L) ¥165
9 サラバネ(9H) ¥165
31 スタードラグ座金(D) ¥605

残念ながら廃盤パーツがあり、すべて揃えることはできませんでした
(No.34とNo.36のスタードラグ座金は廃盤)

こういう部分もあるので、リールは新品購入が一番安全です(説得力が全くないですね汗)

新旧パーツ比較

スタードラグ座金(B) 0.65mm
スタードラグ座金(D) 0.7mm 0.7mm

スタードラグ座金の厚みを測りました

大きな摩耗はなく厚みは同じでした
強いて言うならば、座金表面の荒れ食い程度ですが…そこまで気にするような表面状態ではなさそうです

真っ二つです

※実は以前の分解時に座金を割ってしまいました…

経年劣化でパーツの強度が著しく低下しているので、作業時には注意しましょう

組み上げ

DG12を薄っすらと塗布

組み上げ→テスト→調整→組み上げで必要最小限のドラググリスの調整を行いました

アウトドア&フィッシング ナチュラム

結果は…

今回のパーツ交換でドラグはバッチリ効くようになりました^^

バネ秤はないですが、体感で5~6kg程度は出ています
最大理論値は7kgなので…最大糸巻き量状態で15%落ちは、十分にカタログ値付近は出ていますね

一時はどうなるかとヒヤヒヤしましたが、諦めずに原因究明と整備で使えるようになりました

旧いリールですがここまで手を入れるとさすがに愛着も出てくるので、なんとか釣りに使ってあげたくなりますね



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