【志摩沖マグロジギング】ジギング&エビングのパターン解説

【ルアーマグロ】

状況とパターン解説ですが、海中事象を言語化しているので読むのが面倒かもしれません…

イメージ図も差し込んでみたので、なるべく分かり易いようにまとめてみました

ーですが、なんとなくしか理解できないよりも、しっかりと理解できた方が今後のジギングに役立つので、興味のある方はぜひご一読ください



魚のレンジ(泳層)

マグロ狙いはレンジが大事

■キハダ·メバチ■
・浅くて90m前後
・通常で150~200m
■カツオ■
・海面〜50m前後

船長のお話では、、

船長
船長

『100mより浅いレンジではキハダやメバチは釣れない』
『釣るならしっかり深いところを狙うように』

-とのアドバイスがありました

このレンジを狙えるようにタックルに合わせて適切なジグ選択していく必要があります

また大型のキハダ・メバチはほとんどと言って良いほど”フォールにヒット”するそうなので、泳層でいかにフォールで誘えるかが重要になります

1ヶ所目のパヤオ

※ほっぺ毛丸HPより前日釣果

前日に良型のメバチが釣れていたエリア
カツオの活性が高い状況でしたが、風の当たり方が強く海面が白波立つ

計器上の潮の速さは0.5㌩

また俗に言う“喧嘩潮”というやつで、風と潮流がぶつかり合っていました
※喧嘩潮は釣りにくいだけでなく、魚の活性が上がりにくい傾向
(下記図を参照)



船の動き方

釣り難く活性も上がりにくい流れ方

喧嘩潮&0.5㌩ですが上潮だけが異常に滑っており、~80m付近までは早い流れ

魚がいる海中の潮目は、魚探反応と手感度から140~160m付近が一番流れていました
(下記図を参照)

・パヤオに近づくに連れて、釣れはするものの小型主体
・パヤオが遠いほど、大型の反応は触れるが口を使わない

前日は大型メバチの時合いがあったようですが…この日は沈黙を貫きました

ジギングの探り方

水中イメージ

とりあえず潮の感触を掴むためにカツオを狙いつつジグを投入
※PE3号のタックルで《tamaTV》2WaySpikyLong195gを選択

200g以下はラインが払い出し過ぎて✖

反応がある50mを探るべくラインを+20mほど出して巻き出しを開始
ラインスラックを回収するまでにハンドル15~18回転ほど

そのまま落とし直すと、かなりラインに角度が付きすぎてしまい…
ジグがきちんと動いていない感触です

その後、水深+30mで試してみるもラインが横に張り過ぎてしまい、さらに泳層とジグのコントロールが厳しい…

正付けリアバランスでも落下速度不足でした

《tamaTV》2WaySpikyLong255gを投入するも、140mからの潮目の突破が遅く上潮にラインを持っていかれてしまう

マグロジギングで愛用しているイージーペブル

さらにウエイトを上げ《シマノ》イージーペブル290gを投入

落下速度が上がり140mの潮目も問題なく突破

ラインを210mまで流して、クラッチを入れ10秒ほどラインを張ってからジャーク開始
これで10シャクリ前後からジグのコントロールが可能

潮目を斜めに探る

それでも140m付近まで上げると上側のラインが流されてしまい、角度がついてしまう。。

そこで無理にジグ位置を毎回200mに拘らず、一投で3パターン探る方法を取りました

一回目:大型キハダのいる200mを縦気味のアクションで
二回目:一番流れているレンジ。上げとフォールのバランスが良い角度
三回目:ほとんど斜めでフォールが入れ難い。10kg前後が反応する上げのアクション

ーが、効率よく潮目でジグをコントロールしながら狙えました

筆者
筆者

三回目の回収時の早巻きで50m付近のカツオが毎回ヒット
するので飽きずに釣りが出来ました(笑)

2ヶ所目のパヤオ

漁師さん2隻がポツポツと大型キハダをキャッチ

最近、大型のキハダが釣れているエリア
この日も漁師さんが漁で大型のキハダを複数本キャッチしていました

計器上の潮の速さは1.2㌩

凪ぎたことで潮の流れで船が動くようになった



船の動き方

ベストではないけど、前半より全然マシ

喧嘩潮が解消し、潮の動きが素直に出る方向になりました

またラインの払い出しもほどよく、パヤオ方向に緩やかに角度が付く流れ方でした
海中の潮目位置とキハダの指示ダナもリンクして狙って釣り易い状況

キハダの反応は少しパヤオから離れたところにあり
漁師さんもその辺りを引っ張り漁でヒットをさせていました

ジギングの探り方

水中イメージ

《シマノ》イージーペブル290gでスタートするも、潮流れも1ヶ所目よりも緩く、2~3探り目でもほとんどラインに角度が付かない潮型でした

これを考察し、再び《tamaTV》2WaySpikyLong255gに戻す
落下速度もほどよく、船の流れ方でラインの角度も出てちょうど良い塩梅でした

深い水深でのエビを嫌ってフロントシングル採用

ここで船長のアナウンスが入り『120m付近にキハダの反応が入ってきた』ということで、潮目付近でフォールを入れるとガツンとヒット!

しかし何故か筆者のジグには、小型のキメジとカツオが同じパターンで連続ヒット…(泣)
※ヒットレンジは2匹とも船長の指示ダナ120mピッタリでした


そして直後に、友人2名のエビングにキハダがヒット

キハダキャッチ後1時間ほど静かになるも、納竿間際にまた同様のパターンでキメジとカツオを連続キャッチ

どうやらキハダサイズはジグを避けてる印象…(泣)

エビングが強い

エビング初挑戦の友人がキャッチ

ここ最近の“志摩沖はエビングが強い”
ーを裏付けるように、連日の各船の釣果はエビングが目立っています

ちなみに31kgをキャッチした友人はこの日が初めてのエビングです…

エビングのワームと吐き出した小イカ

そしてキハダが吐き出した餌が軒並み小さく、エビングのワームサイズにドンピシャでした

ただこれは今季の御蔵島キハダと同じ餌の内容です

御蔵島で好調だったパターンを試すも、まったくの無反応でした

魚のサイズや餌が同じでも海域が違うと有効パターンがこうも変わるのか…?

結論づけるのは尚早ですが、今後も検証が必要なヒットパターンでした

他にもこんな餌を吐き出しました

今までジギングでは釣れなかった時期のキハダが、ここ数年エビングで釣れているそうなので、三重キハダ攻略にエビングは必須と言えそうです

相模湾でも定番の”ケイムラ系”への反応が良かったです

タックル

いつものフルソリッドで挑戦しました

■筆者タックル■
ロッド:《ひしも》ソルダムゴーストSOMG604
リール:《シマノ》03オシアジガーNR2000
ライン:《ダイワ》UVFソルティガ DURASENSOR8ブレイド+Si3号400m
リーダー:《XBRAID》レッドオーシャンV6 船ハリス16号

友人はパワーのあるボロンロッドを使用

■友人タックル■
ロッド:《RISE》RISE BORON58L+
リール:《シマノ》19オシアジガー2000NRHG
ライン:《よつあみ》ULTRAジグマンX8 4号300m
リーダー:フロロ80lb
仕掛け:《正海コレクション》エビングキハダセット

アウトドア&フィッシング ナチュラム

まとめ

・船の流れ方と海中の潮目を把握
・海況に合わせたジグ選択
・エビング優勢が続いている

エビング伝説に一矢報いるべく、ジギングをやり通しましたが…
時合のキハダダブルヒットと対称にオマメ2連続ヒットは考えさせられるものがありました(汗)

ーとはいえ、エビングに浮気する気持ちよりも
『もっとジギングが上手ければ釣れた』
-と考えているので、今後もレベルアップすべく釣行に出かける所存です

最後までご覧いただきありがとうございました



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