釣具店の店員歴10年以上となると、それなりに道具に対して受ける質問も多いです
とりわけネットにない情報の質問が多い傾向です(前回ポストした14000PGも同様)
今回は当サイトでもよく聞かれる“オシアジガー3000番”の必要性について解説したいと思います
使用用途
・〜30kgのキハダ
・〜20kgカンパチ
・〜PE4号まで(ドラグ10kg前後)
ビギナーで扱える範囲を考えれば、これくらいが妥当ではないでしょうか?
この想定でもかなりの体力とテクニックを要すると思いますので、ここが分水嶺となります
番手の違い
どちらの番手もラインナップしている《シマノ》オシアジガーFCで比較したいと思います
FC2000NRHG | 品番 | FC3000HG |
6.2 | ギア比 | 6.2 |
10 | 最大ドラグ力(kg) | 10 |
605 | 自重 | 630 |
60/25 | スプール径/幅(mm) | 60/40 |
3-400、4-300 | 糸巻き量(m) | 5/400、6-330 |
117cm | 最大巻上長 | 117 |
80/92 | ハンドル長(mm) | 80/92 |
グラフで見るとスペックはほぼ同じということが分かります
左右のボディやギアは共通で、スプールとメインボディ幅の違いだけです
大きく違う点は“ワイドスプール”という点です
(メインボディも幅広タイプ)
直径は同じで幅が広いので、単純に糸巻き量が増えます
ビギナーに不向き
→PE4号以上はジギング中の水圧が非常に掛かるため、シャクリ動作に体力を要します
◆ワイドスプール
→ラインの整列処理幅が広く、NR(ナロースプール)よりも巻き取り処理が面倒です
◆ワイドボディ
→サイドボディが横にせり出しリールシートとのホールドがしにくい
仮に船などでPE5号以上を使う指示がある場合には、相応の負担を覚悟する必要があることを知っておきましょう
ベテラン向き
ベテランアングラーさんは3000番のメリットを最大利用することができます
→糸巻き量が多いので、スプールの直径が細くなり難いので…
ハンドル一回転あたりの巻取長やドラグ値の変化量が少なくすることが可能です
◆太糸の水圧利用
→太糸に対応できる体力やテクニックがあれば、ファイト時に対象魚に対して
ラインの水圧を背負わせることができるので用意に体力を奪うことが可能です
どちらもマニアックネタですが、ベテランアングラーさんは見事に使いこなしています
もちろんベイトビギナーの筆者は3000番を使いこなせません(汗)今後の課題です
アナタは耐えられるか?
ちなみにドラグのカタログ最大値はどちらも10kgですが、実測ではこの値よりも小さくなる…ということは今までに何度か解説してきました
10kg以下のドラグ値だと、PE4号以上の負荷に対して耐力不足になります
(糸の耐久力にリールに対して、ドラグ値が弱すぎる)
よって“指ドラグ”は必須のテクニックとなり、またそれに対応したドラグ値にアングラーが耐えられなければ太糸を使用する意味がありません
自身が耐えられるドラグ値を把握しておくことも重要です
-と、同時にそれに耐えられる身体にトレーニングしておくことも同様です
最近アップされた動画ではこちらがわかりやすいです
指の負担が…すごいです(汗
まとめ
・用途を整理
・番手の違いを理解
・ビギナーは2000番がベター
オフショアジギング初心者で、いきなり30kg以上のマグロを狙う人は稀だと思います
ビギナーの体力とテクニックを考慮すると、2000番の使用がベターではないでしょうか?
マグロジギングでリール購入を検討されている方は、今回の内容をぜひ参考にしてみてください
最後までご覧いただきありがとうございました
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