キハダキャスティングのタックルやドラグセッティングですが、地域によって推奨タックルや推奨値が違います
“相模湾スタイル”と呼ばれるセッティングは全国的に見ても少ないでしょう
あまり知られていない“相模湾スタイル”について解説したいと思います
相模湾スタイルとは?
・ドラグ設定値は2~3kg
・ロングロッド8ft後半~9ft
・14000番にPE4号
・ストレートトレブルフック
(カルティバのST-66、STX-58、ST-56など)
※向こう合わせをするため、フックは貫通力の高いストレートポイントのタイプを使います
※《BKK》Raptor-Zや《シャウト!》カーブトレブルなど、フックポイントがネムっているものは向いていません
ロッドの人気は…
《リップル》アクイラ874(廃盤)
《パッションズ》スペンサー88M
ロングロッド+大型スプール+細糸で、とにかく飛距離を重視したタックル構成です
一番目を引くのはドラグ値の弱さですね
設定値だと2kgシーバスと大差ありません
低ドラグのメリット
※ここでは3kg以下と定義します
・向こう合わせ
・安定する
(フッキング率もキャッチ率も)
ワザと走らせラインを出し、ラインのウォータープレッシャーと反転して走る魚の力を利用してフッキングさせます
バイト直後の激しい首振りも、緩いドラグ値なので追従します。リールをひたすら巻き続け、ラインのテンション抜けに注意
高ドラグのデメリット
※ここでは5kg以上と定義します
・バイト時の首振りでフックオフが増える
・キハダの初速に耐えるために太いラインになる
※フッキングが決まった場合、短時間ファイトになるのは言わずもがな
高ドラグセッティングの場合、フックアップ率が低く、安定しないため“低ドラグ釣法”が編み出されました
ファイト一連の流れ
ヒット
↓
リールを巻き続ける
(ラインテンションを張り続ける)
↓
違和感を感じ魚が走る
↓
魚の力でフッキング完了
↓
バテて止まる
↓
ドラグを締めていく
※徐々に締めていく
↓
キャッチ
※最終ドラグは5~8kgまで上げる
このファイト方法でも20kg前後のサイズなら、5分前後でキャッチできます
ファーストランで体力を奪っているので、後半にかけて楽になります
注意点:釣る度にドラグ値を戻さないとラインブレイクの危険もあるので、ドラグ点検を忘れないようにご注意ください
GTのパイオニアも
シマノインストラクターの福井健三郎氏も、大型GTを低ドラグでファイトすることで有名です
地形や海流にもよりますが、初期値3kgでスタートすることが多いそうです
魚の状態に合わせてどんどんドラグを締め込み、ファイトをしていくスタイルは“相模湾スタイル”と同じですね
ドラグ設定方法
筆者を含めたいていのベテランアングラーはドラグチェッカーは使いません
手の感覚で行っていることが多いです
慣れてくると±数百㌘以内に合わせられます
10㌘単位で設定したところで、ロッド角度やリールの巻く強さなどで実質ドラグ値の変化量が激しいので気にしません
もしドラグ設定に馴れていない方は、電子秤を使った方法が簡単・安価にできます
※ドラグ値の計測は必ず直線状態で行いましょう
ロッドを曲げて行うと、ロッドの弾性で安定した数値が計れません
高額なドラグチェッカーでなくても計測できます^^
設定したあとはスプールを上から掴み、どのくらいの力で動くか覚えておきます
これを繰り返していると、いつの間にか感覚的にドラグ設定できるようになります
重要なことは
短時間ファイトをするよりも、魚の状態に合わせたファイト方法でバラさずにキャッチ率が上げることが大事です
体力やテクニック、タックルもそれぞれ違うので相模湾スタイルも知識の一つとして役立ててください
↓↓↓ドラグ調整に自信がない人におすすめ^^
魚のウエイトも計れるので一石二鳥です^^
マグロゲームを極めるなら見ておきたい一冊です |
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