【簡単ギア比変更】13ステラSW10000PGを14000XG化する

【リールメンテナンス】

どうにもこうにも休日が時化陽気に恵まれてしまい、サワラキャスティングに行けないストレスでどうにかなりそうです…

腐っていても仕方がないので、釣りの作業をしながら次の釣行の好天を祈ります

さて今回は知人から…

『キハダマグロのエビング用に購入した10000PGを14000XGして欲しい』

―とリクエストがあったので、オーバーホールついでに作業をしてみました



名機13ステラSWです

PG→XG化した13ステラSW10000

自動車もそうですが、名車と呼ばれる車は『カスタムパーツが多く、カスタム自由度の高い』という特徴があります。AE86や32GTRやシルビア(S13~S15)あたりがそれに代表されますね

この13ステラSWシリーズも同様に各パーツがユーザーも購入でき、今回のようにギア比を変更することも出来、自分好みにカスタムできることが今でも根強い人気の理由の一つです
※08ステラSWも同じですね

XG化に最低限必要な純正パーツはこちら

注文したパーツはこの3点

・No.202 ピニオンギア…@4,100-
・No.203 中間ギア…@850-
・No.204 ドライブギア組…@4,100-
(パーツNo.はXGのもの)

なんと合計9,050円+税にてギア比の変更が可能です

※ドライブギアのNo.100ストッパーバネは移植します
※ハンドルはPGのままです

シマノパーツリスト

調べてみると上記3点のパーツ以外は同じパーツJ構成でした

13ステラSW14000XGの展開図

13ステラ1000PGの展開図

PGパーツとXGパーツの比較

左:PG、右:XG

ギアの色がだいぶ違いますが、ちゃんと同年式のXGギアです

左:XG、右:PG

ピニオンギアは溝の角度の違いで判りますね

左:PG、右:XG

中間ギアは色が違うので判りやすいです



組み上げ

「耐久性重視で仕上げて!」

というリクエストだったので、駆動ギアのグリスは化研産業のナスカグリースEPシリーズをチョイスしました。

塗布グリスはこれくらいが好み

純正グリスよりは巻き心地は落ちるものの、耐熱・耐圧・耐久性においてはナスカグリースEPに軍配があがります

私はメンテナンス時に重視している点は、巻き心地よりも使用している時の安心感・メンテナンス期間が延びるという点です

ベアリングは整備して再使用

とくに相模湾のキハダキャスティングでは炎天下の船上にずっと放置され、リール機内温度が上昇しグリスがダレることが非常に多いです

―かと言って、日陰で管理することもできませんし(笑)

この辺りはメンテナンスをする人間の個性が出る部分ですね

これくらいのオイリーさが好み

グリスの塗布量も個人差が出る部分ですが、私は画像のような状態が好みです

完成

オーバーホールのついでのギア比変更交換作業だったので、とくに難しい作業や面倒なこともなく無事に終了

ハンドルを回転させると、ローターがブンブンと回り回転数が増えちゃんとXG化できました
見た目はPGギアのカラーリングでXGの回転数なので、違和感が凄まじいですが(笑)

中間ギアは分離式なので、ここを入れ替えます

この手法は同じく6000番台と18000番台でも流用出来、シマノ製リールならではのカスタムです。
改造となってしまうのでメーカーのメンテンナンス作業は受けてもらえなくなってしまいますが、作業が出来る人やプロショップなどに依頼すれば大丈夫ですね

そろそろ遠征シーズンが開幕するので、自分のリールもまとめて整備しようかな^^

使用ケミカル

非塩素系の極圧剤が配合された《化研産業》ナスカグリースEP

ちょう度は0番1番2番の3タイプ(ソフト・ミディアム・ハード)

ナスカルブはベアリングとの相性が抜群で、極圧剤の被膜効果で滑らかな回転が半永久的に保持できる優れものです。ハードなオフショアシーンでも抜群のパフォーマンスを発揮してくれるケミカルです。

         

動画

文章が苦手な方はこちらも参考にしてみてください
※改造になりますので、自己責任にてお願いいたします

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リールメンテナンス業もやっています^^
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【整備収録機体】
・09ツインパワーSW65000HG
・13ステラSW14000XG
・16キャタリナ6500H
・10ソルティガ5000H
ほか
細かく写真で確認でき、手順もバッチリ掲載されているのでメンテナンス初心者・入門者にも安心の内容です
必要な工具の紹介まで充実の内容で、持っておいて損のない一冊となるでしょう^^

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