【紛らわしい表記!?】スピニングリール5000番の存在意義とは?

【釣り×タックル】

ひと昔前に比べてリールの細分化が進み、多くの番手がラインナップに加わりました

釣具店の店員時代に多かった質問シリーズとなりますが“リールの番手によっての違い”もよく受けていました

カタログを見てもラインナップが沢山あって分かりづらいですからね
(メーカーさんもなんとか見やすく表記しようと別表なども用意していますが)

今回はオフショアシーンでも登場する機会の増えた“5000番”について解説していきたいと思います



不思議な存在

※20ツインパワーC5000XG

ソルトシーンでそれなりの小型回遊魚以上のサイズの狙う釣りに必要になってくる“5000番”サイズのスピニングリール

※21ツインパワーSW5000XG

ーが、カタログを見ると『あれ?同じ5000番でもいくつかある?』となった方が大半でしょう

そしてカタログのコメントを見てもそれほど変わらない内容な点にまた疑問が湧いてしまいます

実はメーカーも悪い

これは分かりやすく言うと…

・小型スピニングの5000番
・大型スピニングの5000番

ーと言うと何となく掴めるかと思います

“小型リールの最大番手”“大型リールの最小番手”ということになります

表記は同じ5000番ですが、実はまったく違う存在となっています

21TP C5000XG 21TP SW5000XG
ギア比 6.2 ギア比 6.2
実用ドラグ 6kg 実用ドラグ 8kg
最大ドラグ 11kg 最大ドラグ 13kg
自重 260g 自重 415g
スプール 52/19 スプール 54/19
最大巻上 101ccm 最大巻上 105cm
ハンドル長 57cm ハンドル長 65cm



クルマで例えると…

車がイメージし易いです

店員時代は”自動車に例えて”お客様にリールの違いを説明していました

・小型スピニング5000番=5ナンバー
・大型スピニング5000番=3ナンバー

というように表現していました

セダンの比較なら男性には伝わるはず

5ナンバーセダンと3ナンバーセダン、見た目はなんとなく同じですが走ると走行性能や安定性能が違いますよね

高速道路や坂道も大きな排気量エンジンを搭載している3ナンバーの方がスイスイ走ります

リールもそれと同じ考え方です

使い道は

元釣具店店員の目線で、双方の5000番の使い道をわかりやすくしたいと思います解説

ロッドも小型と大型でバランスがまったく変わるので、トータルバランスで選びたいところです

小型スピニング5000番

D社の3000番ですが現行の5000番と同じです

・PEライン1.5号
・ドラグMAX2~3kg
・用途:ライトジギング、ショアライトジギング

正直なところPE2号負荷に耐えられる設計ではないので、それ以下にしておいた方がベターです

オフショアジギングも流行りのSLJ~ライトジギングの範疇がリールにも優しいです

こんなプロモーションもありましたが…
・チャーター船
・リール使い切り

―という点を考えると現実的ではないですね(汗

あくまで潜在能力として”キハダが釣れる”と認識しておいた方がベターです

大型スピニング5000番

XGでキャスティング仕様が一番丸いかな

・PEラインMAX2.5号
・ドラグMAX3~5kg
・用途:近海ジギング、オフショアライトキャスティング、ショアジギング

筆者は《シマノ》15ツインパワーSW5000XGをライトオフショアキャスティング専用機として使っています

筆者
筆者

6000XGではない理由はMAX2.5号で共通ボディなので、スプールを深溝にするメリットが薄いこと
ジギングにはメインラインに合わせて5000と6000でHGかPGを選ぶと丸いです

青物ジギングで

東京湾〜相模湾での青物ジギングで、たまに小型5000番リールで釣りをされている方をお見かけしますが…

『軽いから良い』というご意見もありますが、正直なところパワー不足で釣り自体はシャクる時もファイトの時にも大変です(汗)

~150㌘ジグを使うこともありますので、巻き上げも疲れます
サンパク(2~3kgのワラサ)サイズでもなかなか主導権を取りにくいので、関東の乗り合い船では他の乗船者の方に迷惑をかけるケースも…
(※船宿さんでも大型スピニングの使用を推奨しています)

近海で青物ジギングをするならぜひ大型スピニング5000~6000番を選ぶことをおすすめいたします

確認者
確認者

瀬戸内海や伊勢湾でSLJ~LJスタイルでワラサ・ブリを狙うジギングが流行していますが…
関東とは海況の違いや使用ジグが違うので、同じように考えるとトラブルのもとになるので注意が必要です

まとめ

・同じ5000番でも大きさが違う
・中途半端に使わないように
・釣りの使用PEラインで決める

なるべく文章で伝わるように解説してみましたが、いかがでしたでしょうか

たまに聞くとよく分からずに購入して「使いにくい」と感じている方も多いので頃がぬ先の杖としてお知りおきください

最後までご覧いただきありがとうございました



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