こんにちは。ヒロです。
現役釣具屋店員&釣り歴20年以上の私が備忘録的にいろいろブログで掘り下げていきます。
今回はあまりお店では見かけないオフショアスピニングリールについてです。
気付けばずっと二大メーカーのリールで釣りをしてきて、思えば他社のリールを使っていなかったと…。人柱的な意味合いで購入してみたので、それからちょこちょこ使って良さが分かってきました。
通販で人気のコスパ最強リール
国内2大メーカーに隠れて密かに人気のオフショアリール。
テイルウォーク『クロシオ33HGX』
ご存知の通りペンリールのバトルをエイテックが、日本国内用にアレンジしたモデルがこのクロシオシリーズです。
ペンリールのバトルは今でもなお愛用者の多い名機で、堅牢性とコスパのバランスが優れたモデル。このクロシオも御駄文に洩れずバトルの性能を踏襲しております。
特筆点は…
・アルミボディ+アルミローターによるボディ剛性
・DFD(デュアルフォースドラグシステム)によるスムースなドラグ性能
・シンプル構造ゆえの整備性の高さ
私もメイン機ではないのですが…
サブ機として常に携行しておりカツオやワラサをキャッチしましたが、33HGXで問題なくゴリ寄せ可能です。
メイン機ではないと言えど、さすがに3シーズンも使っていたので少しお疲れ気味…。
今回はサクッとオーバーホールを実施してみました。
【構造が簡単すぎてブログネタに困る】
必要な工具は…
・T10のトルクスドライバー
・#1の+ドライバー
・17mmのメガネレンチ
以上(笑)
本当にこれだけでバラバラになってしまうので驚きです。
構造が国内二大メーカーと違いますが、馴れてしまえば簡単な構造です。
【オーバーホール手順】
※正式な手順ではない可能性があるので、参考程度の自己責任にてお願いいたします。
まずはハンドルとスプールを外します。
↓
次にボディサイドの四隅のトルクスネジを外します。
↓
フリーシャフト下部のプラスネジを外し。シャフトを引き抜く。
↓
ドライブギアを引き抜く。
Sカムを外し、プーリーギアを外す。
↓
ローターナットを17mmのメガネレンチで外す。
↓
ピニオン押さえ板の3カ所の+ネジを外す。
↓
ピニオンギアを外して分解完了。
パーツ点数が少なく、米国製ならではのシンプルかつ合理的な設計です。
ノーマル状態はグリス量が多くて、内部はギトギト状態です。
ここまで分解出来たら、あとはベアリングとギアをしっかりと清掃して組み直すだけです。
こちらが組み直した状態。グリスは不必要には盛らない方向です。
メンテナンスおすすめ器具・ケミカル
デフォルトのベアリングはシールドタイプとなっておりますので、クリーナーで清掃した後はグリスを充填する必要があります。
私はABCホビーの『ベアリングリフレッシュキット』を用いて、充填を行いました。
グリスはシマノ純正グリススプレーを充填。
もちろん充填前に化研産業『ナスカルブ』でベアリングに被膜を形成します。
これによってベアリングへのダメージを減らすとともに、巻き心地の向上にもつながります。
ギアグリスはこれまた愛用している…
化研産業『ナスカグリス ハード』をセレクト。
(ハードのちょう度は2.オフショア系リールとの相性が良いです)
あとは分解した作業と同様に組み直して完成です。
ベアリングの清掃・充填やボディ内部の清掃に時間を要しましたが、1時間もかからずに作業は完了しました。
馴れればもっと早く作業が出来そうです。
O/Hした感想
ボディサイドカバーを外すだけでピニオンギアとドライブギアにアクセスできるので、ちょっとしたグリス切れの症状はすぐに対処できそうです。
(といってもそこまで分解したら、全バラしても変わりませんがw)
時間があったら今度はドラグ部分をメンテナンスしてみようと思います。
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