元釣具店店員が教える”初心者でも竿頭になれる”ジギングのしゃくり方~準備編

【釣り×テクニック】

今回は初心に戻り、ジギングの基本をおさらいしていきたいと思います

ジギングの基本ではあるものの、ネット上や動画でしゃくり方の情報はありますが…

表面的な解説が多く、理解度が深まらない部分があるので…それらを補完する内容をまとめてみました

説明のところどころにマニアックな解説がありますが…面倒に感じた方はは『へー、そう』くらいで流してもらって大丈夫です

ジギングへの理解度が高まってくると、自然と理解できるようになってくるので、何となく覚えておいてください^^



この記事を読んで欲しい人

オフショア歴1年半の友人S氏

・これからジギングを始めようとしている人
・道具は用意したけど、釣り方がわからない人
・釣具店の店員さんの説明がわかりにくかった人

ジギングの理解度を深めることが出来れば、自ずと釣果にも繋がり易くなります

このしゃくり方解説を覚えておけば、間違いなく釣果に繋がります

筆者の釣りの腕前は万年中級者止まりですが…教える・伝える腕前は上級者と自負しております

店員時代店頭での接客・説明でオフショアジギング入門したお客さんの大半が一年以内に竿頭になっています

ジギングの上達のコツを言語化できる人は意外に少ないと思います

ジギング初心者の方はぜひ参考にしてみてください

ワンピッチジャークとは

※冒頭のジギング歴1年半(釣行6回程度)S氏の綺麗なワンピッチジャーク
基礎さえ押さえれば短期間でも上達が可能です

ワンピッチ・ワンジャークの略称で、、
『ロッドを振り上げる動作1回に対し、リールを巻く回数が1回転』の動作のことです

青物ジギングで魚を釣る基礎となる動かし方です
※ジギングの対象魚すべての基本と言っても良いです

これをリズミカルに一定に行うことで、誘いと喰わせの間を入れることができます

適したタックル


はじめて選ぶタックル次第で上達のスピードは大きく変わります

また地域によって有利なタックルが変わります

今回は筆者が釣りに行く”関東エリア”を基準に話を進めたいと思います

・釣りに行くエリアに合わせる
・中堅機種以上を推奨
・初心者にはスピニングタックルがおすすめ

(とくに関東エリアはスピニングがメインとなる釣り場がほとんどです)

※初心者はまだ体力やテクニックが身についておらず、非常に疲れやすいです
安価なタックルは得てして疲れ易いです
予算が許すならそれなりのモノを買った方が疲れにくいだけでなく、上達も早くなります



おすすめのタックル

ジギングをやり込みたい人向けの中堅機種をご紹介しておきます

ロッド

■選定基準■
・ロッド設計がよく疲れにくい
・上達しても不満が出ない完成度
・バーチカル&ドテラで使える

関東エリアならこの三点は外せないところです

相模湾·東京湾エリア主体
■PE2号6000番に対応したモデル
《シマノ》ゲームtypeJS64-2、S60-3
《ヤマガ》ギャラハド632

これらおすすめロッドの共通点はグリップ長です

ジギングにおいてグリップ長は竿の特性を左右する重要なファクターです
一般的にリアグリップ長が長い方が疲れにくい傾向となります
(ブランクバランスとの兼ね合いもあります)

安価なロッドはたいていリアグリップ長が微妙に短く、しゃくり・ファイト時に疲れる要因となります(コスパが良いS社のグラッ〇ラーtypeJも出来は良いですが、リアグリップの短くなければ…疲れやすいバランスです)

リール

ロッドに合わせてリールも中堅機種をおすすめします

正直、ツインパワーSW・セルテートSW以下のクラスはすぐに不具合が出るので…どれを買っても変わりません(苦笑)

《シマノ》21ツインパワーSW
《ダイワ》21セルテートSW
→どちらも間違いない選択です。お好きな見た目・メーカーでお選びください

それでも予算が厳しい方は…

《シマノ》20ストラディックSW
→入門機種ならベストな一台です

ギア比はハイギア一択で良いです

バーチカル限定ならローギア選択もありですが、水深100m前後やドテラ流しでラインを出す状況ではジグを動かすことが返って難しくなります

↓↓↓ギア比についてはこちらをご覧ください

※間違っても自重が軽いからという理由で、D社の小型スピニングリールの大型番手(#5000)は買わないように…
車で言えば軽自動車と小型乗用車くらい違います
釣りは出来なくはないですが、パワー・トルク不足は否めないです…
大型リールの小型番手を選ぶことをおすすめします

おすすめのジグ

メーカーさんの動画やインフルエンサーの釣果は一旦忘れましょう

基本を身につけるまでは『定番ジグ』で釣りを覚えてからの方が近道です

様々なジグを手当たり次第に買っていると、ジグの使い分けが難しくなってしまいます

ジグにはそれぞれ得手不得手・適材適所があるので、それらを理解しないと釣りが迷子になってしまいます

※おすすめ定番万能型ロングジグについてはこちらをご覧ください

初心者はロングで

筆者流の考え方です

ジギングは動かしてナンボです
ショートジグはいかにも”一口サイズで釣れそうな雰囲気”があり、初心者が購入しやすいです

たしかに一口サイズで釣れ易いは理解できなくもありませんが、重要な部分が抜けています

『水の抵抗が大きくて非常に疲れる』

ーという点です

ジグの引き抵抗は…ショート>セミロング>ロング>の順に抵抗値が少ないです
馴れていない初心者は倍は疲れ易いです

またショートジグはスライド量も少なく、付けられるアクションも限定的になりがちです

単純に動かし方を身につけるのであれば、ロングジグは疲れにくく、多彩なアクションが付けられます

185mmのジグでも問題なくイナダが釣れます

しっかりロングジグをアクションさせスイッチを入れることが出来れば、小型(30~40cm)の魚でも躊躇なくヒットするので安心してください

※ロングとショートについての記事はこちらをご覧ください

船べりの確認作業

超重要ポイントです

さあいよいよ釣り開始!初心者はワクワクドキドキの瞬間です

―が!!釣りを開始する前に、必ず釣り座でジグの動きを確認しましょう

◆確認事項◆
①ロッドをあおった時のジグの動き方
②どれくらいの入力でジグが動くか?
③ジグがスライドするにはどのように動かせば良いか?
④しゃくりの間はどれくらいが良いか?

すべて目視で確認することができます
(当然、いきなりジグを沈めたら動きが見えません)

ジグがきちんと動きスライドさせるには”想像以上にロッドを振り上げないといけない”ことが分かると思います

これらを確認しておくことで、実釣時のしゃくりのイメージが格段に向上します

これは慣れるまではジグを交換する度に確認しておくと良いです

慣れてくるとロッドのしなりやラインから伝わるジグの動きなどで、ジグの状態を判断できるようになってきます

アウトドア&フィッシング ナチュラム

実践編は次回

最後までご覧いただきありがとうございます

なかなか文章で伝えることが難しく、自身の力量不足を実感しております(汗
なんとか釣ってもらえるよう一生懸命に書いているので、お付き合いいただければ幸いです

いよいよ次回は実践編を解説します

ここまでの準備を押さえておくことで、実践編の難易度が大幅に下げることができます

基本を押さえて一気にレベルアップしましょう^^



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