酷使された《ダイワ》15ソルティガ4500Hをオーバーホールしてみた。その①

【リールメンテナンス】

普段から釣り道具のメンテナンスは自身で行っており、リールの分解整備も行っています

整備癖は20代前半にやっていたミニバイクレースからで…

自分のマシンは”レース毎に分解整備する”ということが当たり前だったので、釣りの愛機も同じ感覚で接しています



メーカーに出すと時間が、、

メーカーさんの整備力はもちろん魅力的ですが、異常を感じてから修理に出して手元に戻るまでの時間が3~4週間手元から離れるという点がどうしても我慢なりません

修理に出している時に大漁情報とか聞いたら、やるせないですよね(笑)

そんなこんなで、友人から差し迫って釣行予定が詰まっているにもかかわらず…

『リールの調子が悪い』ということで連絡を受けました

15ソルティガから異音

今回は釣友のリールが『釣行後から調子が悪い』ということで…

勉強がてら分解及び点検することになりました

患者は…《ダイワ》15ソルティガ 4500H

ハンドルを回すとゴリゴリします

原因となった釣りは御蔵島遠征にて、ジギングで大型ヒラマサ(17.3kg)を釣ったということでー

・水深120m底から20m付近でのヒット
・ヒット直後ドラグを締め込んでドラグが出ないようにしてファイトした

そのような大物とファイトした後のリール内部はどのようになっているのか!?興味津々です

しかしながら前情報として…

・購入後に目立ってオーバーホールしたことは無い
・今まで使い放し(40~50回は使用)

-ということで不安を抱えながら作業開始です(汗

症状は?

受け取った時点での動作は最悪そのもので(笑)

明らかにギアが変形しているようで…ゴリゴリと異音を立てています…

ハンドル回転中に一定の場所で引っかかりが有り…
スムーズにハンドル回転が出来ない状態です(滝汗)

それでもダイワのリールは初代ソルティガからシンプル構造を踏襲しており、コツを掴むと非常に簡単に整備が出来ます

ちゃちゃっとバラしていきましょう♪

 

※メーカーの保証が受けられなくなることもありますので、作業をされる方は自己責任でお願いいたします
※メーカー推奨の分解作業ではない可能性が高いので、作業画像は参考までにお願いいたします

分解作業開始

 

今回も画像を撮りながらでしたが、大まかな分解は20分ほどで主要部分は完了

まあまあ危険な個所もありましたので、それらをご紹介したいと思います、、

ここに塩塊があるパターンは大体危険。

スタートからいきなり危険信号(笑)

ローターナットに盛り塩があるということは、海水が浸水している可能性大です…

海水が堆積しやすい構造

10~15ソルティガの弱点と言うか欠点と言うか、、
ボディカバー内に海水が侵入すると、外部に排出されにくい構造です

 

とりあえずローター部のマグシールドは活きています

 

マグシールドが効いているようで、この段階では塩害は見受けられません

滴っているのは海水です…。

釣行後3~4日後に預かりましたが、シャフトにはヒタヒタに水滴が付着しています

 

ギア全体に海水が付着しています…。

ボディ内部に海水が侵入しています

 

グリスの乳化が激しい…

おお…

グリスも乳化と劣化で変質しています…

―とまあ…とにかく塩害の酷い状態です

ボディ内部からギア・シャフトまで海水と塩が付着した状態でした…

点検ではドライブギアのマグシールドボールベアリングローターのマグシールドも…

きちんと油面が張っている状態でした

ならばどこから浸水したのか…?

そんな疑問を残しながら各部を洗浄していきます



整備結果は…

つまるところリールメンテナンスは清掃と注油です
洗浄液と歯ブラシでガンガンきれいにしていきましょう

点検の結果は…

爪楊枝の先端2箇所のギア山が欠けています。

これは除去後ですが、ここに数ミリの高さで塩の結晶が盛り上がっていました。

もちろん他にも
・ボールベアリングが塩害で各所交換時期になっていたり…
・グリスも緩くなっていたり…

-と不調の原因が重なっていた状態でした。

ダイワ製のリールは主要パーツの発注不可です。
今回は洗浄をできる限り行い、パーツをリフレッシュするだけに留まりました

一応、現状でできる限りは整備して組み上げましたが結果は…

ゴリゴリな状態は変わらず^^;

まあ主要ギアが欠けているのに、状態が戻る方がおかしいですね…

しかしベアリングとギア洗浄・グリスアップをしたことで回転動作はかなり軽くなりました

リールのベアリングの洗浄&グリス充填作業には…
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この動画が分かり易いです

使用グリスは

今回ギアグリスはシマノDG-13を使用しました

シマノグリスをダイワリールに塗布しても問題ありません
シマノ純正グリスの性能の高さは言わずもがな、巻き心地も良いグリスなので重宝します

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このリール、実釣で使えるかと言われたら…ですが

今回のケースは出船前から不調が分かっていたそうですが、整備に出す時間が無く残念ながらこのような結果になってしまいました

ハイシーズンになるとメーカーに出す時間もなくなってしまうので、なるべくシーズンイン前に整備に出しておきましょう

動画

マグシールドBBが増設されている以外、ほとんど10ソル系統と同じ手順で分解できます

文章が苦手な方はこちらも参考にしてみてください

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