桜の花も散り落ち、いよいよ春のビッグゲーム開幕が近づいてきました。
先日の御蔵島遠征の船も、ジギングでキメジが船中28本と大爆釣日がありました。
メジと言えど、すべて10kgオーバーの個体で数釣りが出来たなら最高に楽しいですよね。
ーと、シーズン開幕目前ということでお客さまからリールのオーバーホール依頼を承りました。
機種は?
お預かりしたのは《シマノ》15ツインパワーSW14000XG
購入後3年半、一度もメンテナンスに出していないということで…
・1年前に50kgのキハダをキャッチ
・キャスティング&エビングにも使用
ーといった感じで、キメジ・カツオを毎年キャッチされています
かなり酷使しているので、内部の状態が不安ですが…
今回も張り切っていきましょう。
分解作業開始
ローター外しまでは簡単なので割愛します。
13ステラSW同様にローターナットは逆ネジなので要注意!
45°~60°のメガネレンチ22-24mmも忘れずに!
釣行終了後と帰宅後にシャワーによる洗浄を念入りに行っている-ということで(笑)
目立った汚れ・塩害もなくきれいな機体です。
トルクスねじ5カ所を緩めて、緊張の開腹の儀。
ボディの継ぎ目にもグリスが残っており、出荷状態を保っている印象です。
ボディ下部は塩分が残り易い部分ですが、海水や塩の結晶も無く良好な状態です。
ドライブギアの支持ベアリングもきれいな状態。
状態の悪いものはココが錆に侵されていて、固着しているケースもあります。
分解直後のギア類
3年半使いっぱなしの割には、グリスがよく残っている状態です。
熱によるグリス落ちも無く、良好です。
若干、黒っぽいスラッジが点在している点が気になりますが…
ピニオンギアもグリスがしっかりと残っており、良好な状態を保っています。
ギア上部も錆や腐食も無く、きれいな状態です。
ここは他と比べると油分が少なく、ギリギリでした。
ここは上死点と下死点の動きが変わる時のフィーリングに影響を及ぼすポイントです。
ローター部分の分解
ここも状態の悪いものは、塩と錆に侵されて固着していることが多いです。
リールの中で一番海水に接し、こまめなメンテナンスが必要な個所です。
この個体はコリコリと多少の塩害がありましたが、洗浄できれいにリフレッシュしました。
メンテナンスにおいて重要度の低い部分ですが、個人的に外せないベイルアーム。
ベイルを返した時の”パキーン”と乾いたフィーリングが私が大好きだからです(笑)
正直なところまったくメンテナンスしなくても壊れるような場所ではないのですが…
やっぱりきれいにしておきたいですね。
分解作業終了
全体的に釣行後の洗浄がしっかりと行われていたことで、きれいな状態で異常個所も見当たりませんでした。50kgのキハダを20分ほどでキャッチされたそうですが、ギアの摩耗や変形もありませんでした。
純正グリスの油分が飛び始めており、オーバーホールのタイミングとしては丁度よかったです。
画像が多くなっているので、洗浄作業からの工程は次回のブログにします。
作業動画
動画もあるので、よろしかったらこちらもご参考にしてください^^
また整備に必要な工具は13ステラSWと重複しているので、過去記事のこちらもご参考に
【整備収録機体】 |
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