ようやく15ツインパワーSW14000XGのオーバーホールも最終段階。
最後は”ファイトの要”となるドラグ部分です。
ワラサやサワラ程度の釣りがメインの人は、それほど気にするぶぶんではありませんが…
キハダ・ヒラマサ・カンパチなどをターゲットにしている人は要注意のメンテナンスポイントです。
整備がしっかりされていれば、スムースな動きとなりフックアウトやラインブレイクを防ぐので確実な釣果には必須項目です。
分解作業
シマノ純正パーツのDカバー締め付け治具にて取り外していきます。
※アフターパーツとして釣具店で注文できます。価格は3,410円(税込)
※8000~14000用と18000~では形が違うので、間違えないようにしましょう
蓋を開けるとカーボンドラグディスクが見えます。
パーツを一つずつ外して並べていきます。
ドラグ上部はコの字型のクリップを外して、同様に一つ一つパーツを並べていきます。
洗浄~組付け作業
シマノのドラググリスは粘性が高く、ベタベタしてしつこい汚れなので洗浄作業が少し手間になります。
容器にクリーナーに浸しながら刷毛で丁寧に洗います。
この時にカーボンワッシャに変形や割れが無いか点検します。
酷使されているものは厚みが薄くなったり、カーボンの目がなくなっていたりもします。
乾燥させた後は純正グリスDG-12をパーツに塗布しながら、もとに組み直していきます。
塗布量の目安は刷毛でグリスを塗った時に、カーボンディスクに染み込んで色が変わるくらいです。
これ以上多くても、センターの穴から排出されてしまうので塗りすぎ注意です。
※ちなみにドラグの上下にベアリングがありますが、いつも通りベアリングリフレッシュキットで洗浄&グリス充填しています。
グリス劣化によるデメリット
上記の画像を見比べると整備前と整備後で、ドラグディスクに塗布されているグリスの色がまったく違うことが分かると思います。
鼠色になっている原因は…
・水分によるグリスの乳化
・カーボンドラグディスクの摩擦粉
これではグリス本来のドラグ性能を発揮することは出来ません。
・キハダマグロのようなトップスピードで何十メートルもドラグを引き出す場合
・ヒラマサ・カンパチのように高ドラグ・高圧でドラグを引き出す場合
ドラグをメンテナンスすることで、ヒットした魚のキャッチ率が向上するならやらない理由はないです。
シマノ社はドラググリス販売してくれているのに、ダイワ社も販売して欲しいです。
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