カツオジギングの直前準備として、今回も愛機16キャタリナ4000Hの整備を行っていきます。
カツオジギングは高ドラグ(設定値4~5kg)で、スピードの速いカツオに対応するためドラグ性能は非常に重要なポイントとなり、キャッチ率に直結する部分です。
ワラサのように3kg前後のドラグ設定では、ズルズル滑って小型のカツオですら揚げてこれません。
グリス単体販売なし
ご存知の通りメーカーがATDグリスを販売しておりません。今回はドラグ部を整備するのですが…。
ーかといって、メンテナンス毎にSLP(スポーツライフプラネッツ)に出していたら、整備費用に多額の出費が必要となってしまいます…。
―ということで、私のキャタリナは俗にいう“ATDキャンセル”状態です。
整備に用いるのはダイワから販売されている『UTDグリス』です。
ドラグシステム自体は旧式に戻りデチューン方向ですが…
メンテナンス頻度が落ちることの性能低下に比べればUTDの方が上でしょう。
注意:このキャンセル整備方法については自己責任でお願いいたします。
そもそもダイワ自体がオフショアフィッシングにおいて、負荷のかかるドラグ部のケミカル販売をしていないというのは如何なものかと―。
必ず子会社を通して整備することで売り上げを増やすのは??消費者目線ではないです。
整備開始
まずはピンを外します。
ピンセットと爪楊枝を使ってパーツを傷つけないように取り外します。
上部から順番に並べてこのように画像に残しておけば、順番を間違えることもなくなります。
汚いですね(笑)
ちなみに半年前にもドラグの整備は行っています。
以前にドラググリスをシマノ純正グリスのDG-12を使ってみましたが…
高負荷になると動きが鈍くなり、ダイワのドラグシステムとは相性が悪い印象でした。
シリコン系のUTDの方が、滑り出しが良い印象です。
反面、一度滑り出すと止まりにくいという面もあります。
清掃作業開始
このように金属製の容器に汚れたパーツをひとまとめして。
パーツが浸るくらいパーツクリーナーを吹き溜めます。
軽く揺すりながら残っているグリスを溶かします。
スプールの内部もきれいに清掃します。
スプール内部のベアリングの有無に関しては特に気にしないです。
こんな部分のベアリングの効果よりも、こまめにメンテナンスした方が恩恵は大きいです。
きれいになったパーツにUTDグリスを塗布して組み上げます。
パーツの表裏に必要最小限のグリスを塗り込みます。
塗り過ぎても駄目、塗らな過ぎても駄目
加減が大事
最後にピンをはめこんで、横に押して動くのかしっかりとスプラインに入っているかを確認しましょう。
もちろんドラグノブにもグリスを塗布して、ノブ側からの水の侵入を軽減させます。
ドラグ性能はどちらがよい?
ドラグ性能は”シマノ>ダイワ”という図式が一般的に知られていますが…
シマノ製のリールはシャフトのネジ山が多いので緻密なセッティングが出来るとも言えます。
逆説的にダイワはネジ山が少ないので、ファイト中に少しドラグを変化させるだけで効かせたり緩めることが出来るので、咄嗟の対応に強いとも言い換えられます。
構造としてダイワ製リールはツインドラグ機構ではないので、多少シマノよりもドラグ性能の低下が気になります。しかしの部分はマメな整備でフォローすれば不満は感じないです。
さあ、御託はここまでで(笑)
次回は釣行レポートの予定(?)天気がもてば行ってきます(笑)
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