【実はドラググリスがキモ】人気のオーシャンマークスプールを考察&比較してみる

【ルアーマグロ】

今年のブログは開口一番“釣りに行けない愚痴”から始まるのが定番となってしまっています(汗)

おかげで周りの知人·友人からも『最近、釣りに行ってないよね?』とよく聞かれるようになっています

天気+海況+仕事が噛み合わないと、ここまで釣りに行けなくなるものなんですね。。

梅雨時期の東京湾青物までに、なんとか天候が落ち着いて欲しいところです(泣)

閑話休題。

年明けからキハダ&クロマグロのキャスティング釣果が好調なのは皆さんもご周知と思いますが…

ターゲットが大きくなればなるほど、注目され人気が出ているギアが…

スタジオオーシャンマーク社製のスプールです

仕事で扱うことも増えてきて、これを機に今回は色々と考察してみました



人気のスプール

※画像はメーカー様HPより

オフショアマンとくにキャスティングをメインにしているアングラーに大人気のスプール
“スタジオオーシャンマーク社製”NO LIMITS SW CUSTOM SPOOL

釣具店のスタッフの頃も『良いスプール』『大物でも安心』『見た目も最高』と評判のスプールでした

リール整備の仕事で受けることが増えてきたので、分解&考察してみると色々と見えてきました

何事も掘り下げて調べている時が楽しいです

スペック

※画像はメーカー様HPより

アイテム 糸巻き量 ドラグMAX
20SW 23000BM #12-300m 25kg
13SW 18000HP #8-300m
13SW 17000RC #7-300m
20SW 16000HP #6-300m 17kg
19SW 10000RC #5-300m
13SW 8000RC #4-300m
19SW 98000HP #5-300m
19SW 7900RC #4-300m

PE12号に対応したスピニングのスプールを販売している超男気あるメーカーさんです

しかし令和にPE12号をキャスティングする時代が来るとは…(汗



特徴

友人I氏のリール。SOMでキメてます

✓マルチカットリング
✓ラジエーターユニット
✓防水性能
他板ドラグワッシャー※後述①
テフロングリス※後述②

※基本スペックについては下記スタジオオーシャンマーク社様HPをご覧下さい

 

『飛距離とトラブルレスを両立したスプールエッジ』
『耐熱性に優れたドラグ』

大まかにこの2点がマグロに人気な点です

見た目のカッコよさで購入している方も多いと思いますが^^
実際、カッコいいから仕方ないです(笑)

多板式ドラグワッシャー

釣り用リールでの分かりやすい実例が少ないので、バイクのクラッチからメリットを考察します

■多板式の特徴■
トルクの許容量を維持したまま、ディスク外径を小径にできる
外径が小さくなることで、ディスクの慣性モーメントが少なくなる
■長所■
上記により冷却性と耐久性、耐摩耗性に優れる

上記の特徴はバイクにおけるクラッチの説明ですが、内容はリールのドラグと同じ役割です

こうみるとマグロに有効なメリット大きいことが分かりますね

テフロングリス

PTFE(テフロン)グリスの特徴は協同油脂社の一覧表が分かりやすいです

※協同油脂社HPより

耐熱温度が最高250℃なので、他のグリスを遥かに超えた耐熱性能です

スプールが高温になるモンスター級クロマグロでは、このグリスの耐熱性が大幅アドになります

ノーマルスプールのグリスは耐熱温度が150℃前後なので、この温度を超えるとグリスが変質してドラグ性能が低下します(車のオーバヒートと同じです)

熱で変質したドラググリス

このことからもモンスターとやり取りしたあとはライン交換はもちろんですが、スプールの整備も行っておきたいです

燃えカスのようになっているケースも…

変質したグリスは冷やしても元の性能は有していません(これも車と同じです)



唯一の弱点…?

ズバリ“整備性の悪さ”です

200℃でも耐えられるテフロングリスは長時間になるマグロファイトでアドバンテージになりますが…

このテフロングリスが整備時に非常に厄介になります(汗)

粘性が非常に高く、耐油性も高いのでパーツクリーナーでもほとんど落ちません

しつこくウエスや綿棒で時間をかけてこそぎ落とすことになるので非常に大変です

ワッシャ数も非常に多く大変。。

そしてメーカー指定グリスが非常に高価です

たった8gで2,600円!!!
PTFE配合ではなく“ピュアテフロングリス”とのことなので、コスト高もやむなしです

メーカー様でスプール整備すると1個4,000円です…

整備に出すにはSOM商品取り扱いショップでのやり取りが必要にもなります
元々、特大級のターゲットとやり合う前提なので、この価格も致し方なしではありますが(汗)

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スタジオオーシャンマーク
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参考までに…
シマノ純正グリスDG12は30g850円

コスパは抜群なので、高頻度でメンテナンスしても財布に優しいです

整備時もパーツクリーナーでサッと落ちるので、テフロングリスと比べるまでもなく簡単です

耐熱音域は低いので、どちらを取るかですが…特大狙いではやはりテフロングリスに軍配でしょう

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まとめ

見た目は最高にクールです

・マグロキャスティングに人気
・対マグロに求められる性能
・デメリットは整備性

人気の秘密は長時間ファイトになりがちなマグロゲームにおいて、アドバンテージの性能が盛り沢山

現在はクロマグロキャスティングに対応している30000BMと23000BMか品薄だとか?

3桁超えのクロを狙うなら、高温域でも熱ダレしないドラグ性能は絶対に欲しいところですね

最後までご覧いただきありがとうございました



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